炉端の集い方 ~イベント開催の手引き~

みなさん、楽しいハースストーン ライフを送っていますか?

ハースストーンはオンラインゲームではありますが、オフラインで実際に顔を合わせて遊ぶのも楽しいものです。

キーカードが揃っていないにもかかわらず「あー、次でリーサルだわー」などと口三味線で相手を惑わしながらの対戦プレイや、「面白いとでも思ってるのか!などとキャラクターのセリフをモノマネして笑いあうのも、オフラインならではの楽しみ方です。

「お見事!」や「失礼つかまつる」にモニターを叩き割りたいほどイライラし、もうハースストーンをやめてしまおうかとお悩みのそこのあなた、是非、オフライン イベントに足を運んでみてください。

実際に対戦相手をぶん殴れる環境があなたを待ってます!

 

しかしながら、まだまだ国内のハースストーン イベントは多いとは言えません。

下記ではこれからイベントを開こうという方のために、我々、Meeplestoneがイベントを開く際に困ったことなどの実例を交えながら、順番に説明していきます。

新たなイベンターの方の参考になれば幸いです。

目次:

  1. 会場を押さえよう
  2. 参加者登録ページを用意しよう
  3. 宣伝しよう
  4. ネット環境を準備しよう
  5. 当日やること
  6. イベント後にやること

 


 

1.会場を押さえよう

イベントを開くためには、まずはイベント会場を押さえる必要があります。

大きく分けて会場の種類は2つあります。

  1. “コスト重視”=公共施設
  2. “ホスピタリティ重視”=レンタルスペース

運営費用のほとんどを占めるのが、このスペースを借りるための施設費用です。

都内で13時から21時の8時間、30人規模の施設を借りようとした場合、公共施設は5,000~7,000円、レンタルスペースは30,000円~ が目安になります。

運営費用を運営が持ち出しにしない場合、この費用は参加者の参加費に直結しますので、会の方向性に合わせて選びましょう。

コスパ最強の自宅開催という夢の選択肢もありますが、狭い日本ではなかなか難しいでしょう。

 

今回はコストを重視し、公共施設の予約の仕方を説明します。

市区町村によって手続きは異なりますが、Meeplestoneが利用している目黒区を例とします。

I.団体登録

多くの自治体では個人名義では施設を貸してくれません。まずは団体登録をしましょう。

その市区町村の住民が複数名いるのであれば地域団体としての登録ができ、利用料が安くなりますが、オンラインゲームのサークルとなるとこのハードルは意外に高いもの。

一般団体であっても十分に利用料は安いので、使い勝手の良い所、参加者にアクセスしてもらいやすい所を選びましょう。

団体登録は各施設で行えます。下見がてら、実際に借りようと考えている施設に行ってみるといいでしょう。

なお、団体登録に費用はかかりません。

 

II.施設予約および施設費用支払い

目黒区では施設での窓口予約オンライン予約の2種類があります。

都内の多くの区ではオンライン予約のシステムがあるようなので、基本的にはオンラインで済ませてしまうのが良いでしょう。

予約は利用日の2、3か月前からスタートする場合が多いようです。

人気の高い施設は予約開始日の午前中に埋まってしまうほどですので、あらかじめ予約したい日を決めたら必ず予約開始日に押さえてしまうことをお勧めします。

予約が完了したら利用料を支払います。

多くの区では利用する施設に直接支払いに行く必要がありますので、予約ができたことに安堵して支払いを忘れないように気を付けてください。

目黒区の場合は、予約から2週間以内に支払う必要があり、それを超えると自動でキャンセルされ、そのコマは予約禁止になってしまいます。

また、支払いの時にもらう使用承認書は、イベント当日の利用手続きに必要になりますので、なくさないようにしましょう。


 

2.参加者登録ページを用意しよう

TwiplaやATND、Meetupなどイベント参加者の管理をするためのツールはたくさんありますので、実際の使い方はそれぞれのツールのマニュアルに任せますが、ご注意いただきたいことが一点。

イベントの数か月前から参加者登録を開始することはお勧めしません。

我々は第1回目のイベント開催の際、2か月以上前から登録ページを用意しました。

登録スタートと同時に登録してくれた参加者は数か月後のイベント当日、ビックリするぐらい来ませんでした。

たぶん予約したこと自体を忘れてしまっているのだと思いますが、連絡も取れませんでした。

結果、空予約で締め切ってしまったばかりに、本当に来られる人が来られないという誰も得をしない事態になり、大変難儀しました。

イベント1週間前に確認メールなりリプライなりを投げて返事のない人は参加者リストから除外する、ぐらいの施策を打てば良いのでしょうが、手間が増えるだけです。

イベントの告知は早くても良いですが、参加者登録のスタートはイベント日の1か月前ぐらいに行えば充分だと思います。

また、「イベント中に写真を撮り、後日、イベントレポートに使用する可能性がある」ことについても、ページ内のどこかに記述しておくと良いでしょう。肖像権の侵害にならないための免責です。

  • Twipla(Twitter連携可)
  • ATND(Twitter,Facebook,Google連携可)
  • Meetup(Facebook,Google連携可)

 

3.宣伝しよう

Twitter、Facebook、mixiなどSNSを存分に活用しましょう。

忘れてはいけないのがBlizzard承認イベント “炉端の集い”への登録です。

ジワジワとアクセスがあり、かつ、SNSを全く利用していないプレイヤーも一定数いるため、宣伝効果はバカにできません。

登録申請後、不備がない限りは数日で承認されます。

ただし、承認されたからといってBlizzardに「イベントで配るからなんかくれ」と言っても何ももらえません。

また、公認ではなく承認であることにも注意してください。

あくまでイベント開催を承知してもらっただけであり、Blizzard公式イベントになったわけではありません。

宣伝の場を貸してもらえたことに感謝しましょう。

※イベント規模が大きく、実績が増えれば、特殊なカードバックを配布用にもらえたりするようです。

なかなか人が集まらず、赤字に震える日々が来るかもしれませんが、イベント日の1,2週間前になると爆発的に参加者は増えますので気楽に待ちましょう。


 

4.ネット環境を準備しよう

これが意外に厄介です。

iPhone版やAndroid版が出たことにより通信への負荷は以前より格段に減ったとはいえ、モバイルWi-Fiの準備は必須です。

目安として、30人規模で半数ぐらいの人がWi-Fiを利用しているイベント環境を我々はWi-Fiルーター2台で賄いました。特に遅いという報告も来ていません。

PC版しかなかった頃は1台のルーターを数人で使うとパンクしていたという話ですので、現在の環境はかなり運営者に優しくなっています。

モバイルWi-Fiのレンタル業者は数多くありますが、価格や対応速度および後述のオプションが選択できるなどの理由でMeeplestoneは以下の業者を利用しています。

 ※問題があったとしても責任は負えませんので、ご利用は自己責任でお願いします。

公営施設でないレンタルスペースであれば備え付けのネット環境があるかもしれませんが、それでも、オフラインイベント参加の証でもある炉端の集いカードバックを取得するためには以下の3つの条件をクリアする必要があります。

  • (自分自身を含めて)3人以上が同じサブネットでHearthstoneにログインしていること。
  • それぞれの試合は、自分と同じサブネットにいるプレイヤーを相手として戦う試合であること。
  • 上の2つの条件を満たした上で、これらの試合は自分の友達、または「近くのプレイヤー」機能を使ってプレイすること。
    (公式ページより抜粋)

「よく分からないけど、要はレンタルWi-Fiルーターを用意して3人以上に繋げてもらえばいいんでしょ?」と思ったあなた。

あなたは当日、「近くのプレイヤー」に誰も表示されないというクレームを前に絶望します。実際に我々はしました。

同じサブネットであるという点が曲者で、単純に携帯をWi-Fiルーターに繋げただけでは解決しません。

ルーターに繋げている端末同士の通信を通すために以下のようなネット環境を組む必要があります。

 

[インターネット]-[モバイルWi-Fiルーター]-[ポート開放済み無線ルーター※]-[ノートPCなど各端末]

 

モバイルWi-Fiは大体USBポートしかなく、無線ルーターと直接LANケーブルでつなげることができません。

それを実現するのが有線LAN接続クレードルであり、このオプションがつけられることが上記の業者を利用する大きな理由です。

需要が少ないためか、貸してくれるところは非常に少ないです。

炉端の集いカードバックを配りたい、というイベンターの人は以上の点に十分注意してください。

※開けなければならないUDPポートは1119、3724です。設定が分からない方は各ルーターメーカーへご相談ください。


 

5.当日やること

さて、長くなりましたがようやくイベント当日です。

読んでる方もお疲れだとは思いますが、私も疲れました。ササッと行きましょう。

イベント当日にあると便利なものは以下の通りです。

  • 筆記用具
  • 施設使用承認書
  • 参加者リスト
  • 首提げ名札プレート
  • 飲み物、紙コップ
  • 電源タップ
  • レンタルWi-Fiルーター
  • (炉端の集いカードバックを配るなら)ポート開放済み無線ルーター
  • おつり
  • 小銭入れ

開場時やイベントの最中の様子は積極的にSNSにリアルタイムで載せていきましょう。

今回不参加の方の目にイベントの様子が触れることで、次回の参加者になってくれるかもしれません。

当日キャンセルで参加枠が空いてしまった時などにもSNSへの投稿をしておくと、飛び入り参加がしやすくなります。

運営で忙しいとは思いますが、イベント中の写真を撮ることも忘れずに。

閉会の際に参加者の方のイベント告知の時間を設けると、さらに輪が広がるのでお勧めです。


 

6.イベント後にやること

お疲れ様でした。無事、イベントは終了です。

できるだけ早く、イベントの様子を伝えるレポートをブログやウェブサイトを介して発信しましょう。

会の雰囲気や参加者層が可視化されることで、次回は参加してみよう、という新たな参加者の掘り起こしになります。

その際、レポートページにアンケートを設置しておくのも良いでしょう。Googleフォームが集計、共有が楽にできるのでオススメです。

楽しかった!という反響は次の会の開催へのモチベーションを高めてくれますし、時には不満やクレームも来るでしょうが、それらはあなたの会をブラッシュアップしてくれます。

長文になりすぎて家で書き上げられず、会社で校正したりしたせいで全体的に妙にビジネスっぽい雰囲気の文体になってしまいましたが、炉端の集い方についての説明は以上です。

ご拝読ありがとうございました。

 

それではみなさん、暖炉の前でお会いしましょう。

 

Written by Fujisan